あなたのやる気スイッチはどこにありますか?
「やる気スイッチ」と言えば、某学習塾のCMソングでありましたよね。
♪やる気スイッチ 君はどこにあるんだろう〜
やる気スイッチが本当にあれば、やらなくちゃいけない事もすぐ出来るのに!と思ったことがある方も多いでしょう。
特に今のこの季節、天気が悪い日が続き、何となく気分が上がらない、やる気が起きない、モヤモヤするという方もいらっしゃると思います。
そんなあなたに、今日はやる気が起きる方法、そして心のモヤモヤの対処法についてお話させていただきます。
・そもそもやる気ってなに?
・やる気を起こす方法
・【状況別】やる気を起こす方法
・タスクが未完了のまま中途半端に終わってしまい、やる気が起きない
・理想の人生が分からなくなり、やる気が出ない
・過去にとらわれすぎて、やる気が起きない
そもそもやる気って何?
やる気の正体は「ドーパミン」と「ノルアドレナリン」という神経化学物質です。
そして、「ドーパミン」と「ノルアドレナリン」を分泌させるには、「セロトニン」が必要となります。
つまり、やる気を起こすのに必要なのは、「ドーパミン」「ノルアドレナリン」「セロトニン」の3つです。
「ドーパミン」は、「快楽ホルモン」とも言われており、その名の通り、喜びや楽しい気持ちを発生させる物質を指します。
「ノルアドレナリン」は、「怒りのホルモン」と言われており、恐怖や怒り、驚きといった感情の因子です。
「セロトニン」は、ドーパミンとノルアドレナリンのバランスを整え、健全な心身を保つ役割を果たしています。
セロトニン不足になってしまうと、ドーパミンとノルアドレナリンのバランスが取れなくなり、著しく攻撃的になってしまったり、気持ちが落ち込んでしまったりと精神バランスが崩れてしまうのです。
つまり、やる気が起きない時は、セロトニン不足でドーパミンとノルアドレナリンのバランスが崩れてしまっている状況です。
うつ病やパニック障害は、まさにこのバランスが崩れてしまっている状態です。なので、精神科に行くと、セロトニンが含まれたお薬が処方されたりしますよね。
やる気を起こす方法
「ドーパミン」「ノルアドレナリン」「セロトニン」が揃っていれば、やる気が起こることが分かりました。
では、具体的にどのような行動を取ったら良いのでしょうか?
① 寝る
やる気が起きないときは、睡眠を取りましょう。
「寝てしまうと、時間が勿体無い」「寝てしまうとやらなくちゃいけない事が捗らない」と思ってしまうかもしれませんが、ここは思い切って寝るようにしましょう。
起きている間は、脳が稼働しています。いくら疲れていても、無理矢理にでもやる気を起こさせようと稼働してしまうので、脳は疲れ切ってしまうのです。
ただ、睡眠をとることにより、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンは完全に復活し、心身ともに回復します。
② 朝日を浴びる
セロトニンは、太陽の光に含まれています。どんな薬よりも太陽に浴びる事が一番のお薬と言われるほどの効果があります。
特に、セロトニンは朝に作られるので、朝日を浴びることにより、さらにやる気が出てきます。
時間に余裕のある人は、朝起きたら10分でも良いので家の周りを散歩しましょう。
そんな時間はない!という人は、カーテンを開けて、朝日を浴びながら歯磨きをするだけでも十分です。
大事なことは、しっかりと朝日を浴びることです。
③ 軽い運動
運動することによっても、セロトニンが分泌されます。決して、激しい運動をする必要はありません。ウォーキング、ストレッチといった軽めのものでOKなので、体を動かして、セロトニンをたくさん分泌させましょう。
体を少し動かすだけで、心のモヤモヤがスッキリし、やる気が起きます。
④ ご褒美を用意する
自分にご褒美を用意しましょう。
「この仕事を終わらせたら、○○をしよう」と報酬を用意することにより、人は不思議とやる気が湧いてきます。
⑤ いつもと違うことをやってみる
いつもと違うことにトライしてみる、普段行かないところに出向いてみる、など非日常な体験がやる気を起こさせます。
いわゆる、「気分転換」というものですよね。
日常とは異なる体験をすることにより、脳がリセットされ、やる気が出てくるのです。
⑥ 好きな音楽を聴く
好きな音楽を聴くだけで、やる気が出てきます。
何故ならば、音楽を聴くことにより快楽ホルモンである「ドーパミン」が大量に分泌されるからです。
好きな音楽を聴きながら仕事をしたり、家事をすると、不思議とやる気が起きてきますよ。
【状況別】やる気を起こす方法
特にこんな状況に陥ってしまった時に、やる気が出なくなってしまう事が多いです。
①タスクが未完了のまま中途半端に終わってしまい、やる気が起きない
日常生活の中には、「やらなくてはいけない事」と「やりたい事」が混在しています。
しかも、それらのタスクは増え続けるため、完了できないまま中途半端な状態でどんどん溜まってしまい、やる気が一気になくなってしまう事ってありますよね。
また、完了できないことに、達成感を感じる事が出来ず、気分も落ちてしまうこともあるでしょう。
解決策:
「やらなくちゃいけない事」「やりたい事」が増え続けると、何から手をつけて良いか分からず、中途半端な形で終わらせてしまうのでしょう。つまり、キャパオーバーです。
そんな時は、いったん作業を止め、やるべきことをリストアップして整理しましょう。
そして一個一個、タスクを完了させることにより、やる気と達成感がみなぎってきます。
小さなタスクからでも良いです。
ただ、手をつけない事も「完了」と言えます。
このタスクはもうやらない!と決めてしまえば、それは「完了」です。
このタスクは、今はやらない!と決めてしまえば、それも「完了」です。
決して、手をつける事だけが「完了」ではないのです。
② 理想の人生が分からなくなり、やる気が出ない
ありますよね。
ふと、「私って何のために生きているんだろう」と疑問に思ってしまう事。
答えが見出せず、やる気が起きなくなってしまうのはよくある事でしょう。一度限りの人生を、果たして自分が納得いく生き方が出来ているのか不安になってしまい、何もやる気が起きなくなってしまうのです。
解決策:
まず、大前提として人は誰しもが、自分が思い描く人生を歩めているわけではありません。
また、自分が求める人生の方向性を考えないまま、生活を送っている人も山のようにいます。
なので、自分の人生の方向性に悩んでいるということは、改善しようという気持ちの現れで、成長できる人間の証です。
自分はどんな人間でありたいのか?どんな仕事をしたいのか?自分が喜ぶものは何なのか?
今一度、あなたが求める理想像を考えてみましょう。
恐らく、きちんと向き合えていない理由で、心がモヤモヤしているに違いありません。
思い描く自分の理想像を明確にすることにより、無意識にそれに向けた言動を取るようになるはずです。
③ 過去にとらわれすぎて、やる気が起きない
「昔はもっと楽しかったな。」「前の職場の方が良かったな。」と過去に囚われすぎて、やる気が起きないこともあります。
過去に戻れないことは分かっているからこそ、余計に気分も落ちてしまうのでしょう。
解決策:
当たり前のことですが、過去のことを想っていても過去には100%戻れません。
なので、現在を受け止める努力をしなくてはいけません。
現実を受け入れ、この現実をいかに改善していくか、そして現在からどんな未来にしたいのかを描きましょう。
前進していくのみです。
小さな歩幅でも良いので、現実を受け止め未来へ進むことで、あなたの心のモヤモヤは少しずつなくなっていきます。
まとめ
やる気スイッチの正体は「ドーパミン」「ノルアドレナリン」「セロトニン」である事がわかりました。
この3つの神経化学物質は、「睡眠」「太陽に浴びる」「軽い運動」で分泌されるので、どうもやる気が起きないなーと想ったら、この3つの行動をとる事により、少しずつあなたのやる気度は回復されていきます。
誰でも簡単にできるトレーニングで、やる気は起きるので、是非明日の朝からトライしてみましょう。