仕事、私生活でも「やることリスト」を作って、やらなくてはいけないことをリストアップしますよね。
でも、「やることリスト」=「やらなくてはいけないことリスト」ではありませんか?
やることリストを作ってみても、どれもこれもやりたくないことばかり・・・。リストだけ作って、そのまま何1つ手をつけられないまま時間だけが過ぎ去ってしまうなんて経験もあるかもしれません。
「ああ、リストを作るだけ作って何もできていない私は、なんてだらしないんだ。」と気を落としてしまう人もいるかもしれませんが、そんな事でネガティブな気持ちになってしまう必要はありません。
「やらないことリスト」の方が重要だからです。
・やることリストは、効率的でない!?
・やることリストに終わりはない
・やらないことリスト
・やらないことリストの作成方法
・やらないことリストのタスク例
以上のテーマでお話させていただきます。
やることリストは、効率的でない!?
あなたが、目標を掲げた時にまずは、その目標に向けて「何をやるべきなのか」をリストアップするでしょう。
リストアップした事を1つ1つ、しらみつぶしに実行できるならば良いのですが、そう簡単に人は行動に移せないのが事実です。
リストだけを作って、満足してしまったり、リストアップされたタスクを見てやる気が失せてしまったり、リストアップされたタスクの1,2個は実行したもののその他のものは実行できないまま終わってしまったり、、、とやることリスト内のタスクを全て完了させることは非常に難しいです。
つまり、やることリストを作ったところで、何か物事が進展するのかと言ったら、しないのです。
頭の整理はできるかもしれませんが、それでは何も進んでいません。
またやることリストを作成しても、タスクに追われるばかりで、本当に大事なことを見落としがちです。
やることリストに終わりはない
やることリストには終わりはありません。
やることリスト内には、ものの数分で終わるタスクもあれば、数時間、もしくは数日かかってしまうタスクもあります。
そんな時、人は数分で終わる簡単なタスクから手につけるでしょう。
そして、最後に大きいなタスクが残り、気が重くなり、そのまま手をつけられないままリストが未完了のままで終わってしまうことが多いです。
別のパターンもあります。
例えば、やることリストのタスクを全て完了したとしましょう。その頃には、さらに新たなタスクが増えているはずです。
タスクを完了していく中で、「あ、これもやらなくちゃいけない。あれもやらなくちゃいけない。」と新たなタスクに気づいてくるのです。
つまり、やることリストは無限ループで続き、終わりがありません。
そんな終わりの見えないタスクがプレッシャーとなり、目標達成のために意欲を燃やしていたのが、気づいたら意気消沈になってしまっていることもあります。
やらないことリスト
そこで役に立つのが「やらないことリスト」です。
やらないことをリストアップして、無駄なものを省き、大事なものだけに集中する作業です。
心にも時間にも余裕ができ、本当にやるべきことにフォーカスでき、高いパフォーマンスが期待できるのです。
この心と時間の余裕こそが、新しい発想と行動力に繋がるのです。
やらないことリストの作成方法
それでは、やらないことリストの作り方を見てみましょう。
① 一日を振り返ってみましょう
まずは、自分の一日を振り返ってみましょう。
仕事を始める前に、30分ほどネットサーフィンしていませんか?
電車での移動中に、スマホでゲームをしていませんか?
翌日に回せる仕事を、残業してまでやっていませんか?
意外と無駄に使ってしまっている時間が多いのが見えてくるでしょう。
② 習慣を振り返ってみましょう
当たり前のように日々行なっている習慣も見直してみましょう。
例えば職場での行動。
・メールをチェック
・ヤフーを読む
・ツイッターを見る
・フェイスブックを見る
・メールの返信をする
・同僚と無駄な会話
・会議に出る
・会社の飲み会
「ヤフーを読む」「ツイッターを見る」「フェイスブックを見る」「同僚と無駄な会話」「会社の飲み会」は、特に意識していない日常の習慣ですが、実は無駄な時間になっているかもしれません。
同僚との会話は、コミュニケーションを図ることも大事ですが、気づいたら30分近く仕事と関係ない話をしてしまっていることもあるでしょう。
そのような、不必要なものを洗い出してみることがとても大事です。
③ 完璧主義でなくて良い
日本人はとても真面目なので、どうしても完璧を求めてしまいがちですが、このやらないことリストを作るにあたっては、少し完璧主義から脱出しなくてはなりません。
決められた時間内に、複数のタスクを完璧にこなすことだけに集中してしまっては、ただただ目の前の作業と時間に追われるだけで、考える時間がなくなります。
効率がよく見えて、実は何も生まれていないのが現実。
大事なのは、頭を使って考える時間です。
そのためには、全てを完璧に行おうとせず、まずは手を抜いても大丈夫なものを洗い出すことが重要です。
④ やらないことリストは目のつく場所に
やらないことリストは、必ず目のつく場所に置いておきましょう。
毎日必ず見える場所に置いておくことにより、無意識にやらないことがあなたの中に刷り込まれます。
やらないことリストのタスク例
それでは、やらないことリストを作成している人は、どんなことをリスト内に入れているのでしょうか?
① 考えても解決しないことは考えない
人は、考えても仕方ないことを考えてしまいます。
考えても解決しないのに、数時間、数日、数ヶ月考えてしまうのはやめましょう。
考えないことにより、余裕ができ、他のことにフォーカスできるようになります。
また考えても解決しないことを考えても、精神衛生上良くありません。
② 食材の買いだめはしない
スーパーに行くと、ついあれやこれや食材を買いだめしてしまいますが、気づいたら賞味期限が過ぎてしまったり、食べきれずに処分してしまうことなんてあります。
また、思わぬ飲み会が入ってしまい、食材を無駄にしてしまうなんてこともあるでしょう。
食材とお金を無駄にしないためにも、食材の買いだめを辞め、毎日激安のスーパーで食材を買い、使い切ってから買い足すという行動をとることにより、経済的に大きな変化が期待できます。
③ 家計簿はアプリで管理しない
最近では、スマホで様々な家計簿アプリがリリースされています。レシートをカメラで写すだけで、使ったもの・金額が自動入力され、とても便利です。
ただ、必要以上に便利すぎてお金を使っている実感がなく、家計簿の意味がなくなってしまうと感じている人も多いです。
そんな人たちは、あえて家計簿アプリを使わずに、あえて手書きでレシートを一枚一枚照らし合わせて、ノートに記入しています。
そうすることにより、日々の出費を実感でき、お金の使い方も変わってくるようです。
④ クローゼットの中の整理はしない
整理整頓が苦手な人が、整理をしようとしてもストレスが溜まるだけ。
なので、クローゼット、引き出し内はあえて整理をせず、ごちゃごちゃに入れたままにするという人もいます。
目に見えない部分はごちゃごちゃのままでいいや!と割り切ってしまうことが、心の余裕に繋がるのです。
ただ、不用品は必ず破棄するようにしましょう。
タンスの中は整理整頓されてなくても良いですが、穴の空いたストッキング、靴下、着れなくなった洋服だけは断捨離するようにしましょう。
⑤ ジム通いをやめる
ジムに通うことがストレスになってしまっている人はいませんか?
せっかく、月額費を払っているんだから通わなくちゃ!とプレッシャーに感じてしまったり、入会したものの通い続けることができず、お金を無駄にしている人も多いでしょう。
そんな時は思い切って、退会しましょう。
「もう私はジムに通わない!」と決め、自宅でストレッチするなり、ゆっくりお風呂に浸かるなどして、体をいたわるようにしましょう。
健康になるために入会したはずのジムが、気づかぬうちに心の負担になってしまい、逆に不健康になってしまっていることもあります。
⑥「でも〜」を言わない
「でも」が口癖の人って多いですよね。
何か人に言われた時に、「でも」を使うと、相手の意見を否定する流れになってしまいます。
周囲も何を言っても否定されてしまうと思い、あなたとのコミュニケーションを避けてしまうようになるかもしれません。
そうならないためにも、「でも」を使わないよう、心がける人も多いです。
⑦ 完璧にしない
常に完璧を求めることをやめた人たちも、大きな前進を見せることがあります。
今までは、100%完璧にやっていたことを、「今日はこれぐらいでいっか!」「もうこの件は、これぐらいで良いでしょう。」と9割ぐらいでやめることにより、心に余裕ができ、自由な時間も少しずつ増えます。
1割ほど、手を抜いたぐらいで、他人は気づきません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
やらないことリストは、やることリストよりも実行に移しやすく、効果も期待できます。
やることリストは、「やらなくちゃいけない!」というプレッシャーが常に付きまといますが、やらないことリストは、自分にとって不必要なものをどんどん断捨離していく作業です。そうしていくことで、自分にとって何が1番大事なのかが必ず見えてきます。
何か目標を成し遂げたいと考えているあなた、まずは「やらないことリスト」を作り、実行に移してみましょう。
やることリストのタスクを完了させるよりも早くあなたの目標にたどり着けるはずですよ。