元恋人と一夜を過ごしてしまった経験、ありますか?
「一夜限り、元恋人とセックスしてしまうのは良いことか?」
答えは、「NO」に決まっていますよね(一般的には)。
でも、実際になぜダメなのかを深く考えたことはありますか?
愛する恋人と破局してしまった時、今までに経験したことのないような悲しみのどん底に陥ります。特に、深く愛した恋人であればあるほど、傷の深さは増す一方です。
心の傷が癒えるのには相当な時間がかかり、新たな恋人を見つけるのもそう簡単にはいきませんよね。
この心の傷を一時的に癒すために、元恋人と一夜を過ごしてしまう人もいますが、一般的には、そんな関係は健康的とは言えません。
それなのにも関わらず、破局してから4ヶ月以内に元恋人とセックスをしてしまう割合は、全体の20%という調査結果があります。
驚きの数字ですよね。
1/5の人が、破局して半年も経たないうちに、元恋人とセックス をしてしまっているのです。
元恋人とセックスしてしまうことにより、また恋心が再熱してしまうのでは?
元恋人とセックスすることにより、関係を修復できるのか?もしくは、新たな恋を見つける妨げになってしまうのか?
漠然と「元恋人とセックスする事は良くない」と思うだけで、実際にはどうなのか?とじっくり考えた事はありませんよね。
アメリカ・デトロイト州にあるウェイン州立大学で、こんな実験が行われました。
直近で恋人と別れた男女が100人集められ、4週間の間、研究者たちはこの100人の感情、そして態度を毎日リサーチし、記録したのです。
「どれぐらい元恋人を恋しくなったか?」
「破局でどれぐらい心が傷ついたか?」
「元恋人とセックス したくなったか?」
など、事細かく、100人の感情を記録し続けました。
結果、元恋人とのセックスを求める人は、そのセックスを求めることにより、元恋人への思い入れがさらに強くなるということが分かりました。
つまり、元恋人とセックスしてしまうことにより、「好き」という気持ちが再熱してしまい、関係がダラダラと続いてしまう可能性があるのです。
よく聞く話ですよね。
ダメと分かっていても寂しい気持ちが勝ってしまい、元恋人と体の関係を持ってしまうと、なかなか気持ちを断ち切れなくなってしまうという話は、実際に事実だという事が、この研究により分かったのです。
それでは、元恋人とセックスすることによって、元恋人に執着してしまうのか?
それとも、元恋人に執着があるから、体を求めてしまうのか?
卵か先か、鶏が先か、といった話になってしまいますが。
実際には、破局で得た痛み、傷が原因でセックスを求めるのではなく、人は元恋人とセックスした後に残る数日間の幸福感を求めるが故に、体を求めてしまうようです。
先ほどお話した研究の続きですが、2ヶ月後にまた同じ100人に集まってもらい、彼らの状況をリサーチしたところ、殆どの人が元恋人への気持ちは冷めていました。
すでに傷は癒え始めていたのです。
ただ、元恋人とセックスをしてしまった人、セックスをしなかった人との間では、傷の癒えるスピードに大差はなかったようです。これはちょっと意外ですよね。
元恋人とのセックスは良くないと言われていますが、傷が癒えるスピードに関して言えば、そこまでネガティブな影響はないようです。
ただし、元恋人となんどもセックスを重ねてしまっては、ダラダラと関係は続いてしまうでしょう。
結論
・破局してから4ヶ月以内に元恋人とセックスをしてしまう割合は、全体の20%
・元恋人と一夜を過ごしてしまうことにより、愛情的執着が湧いてしまう
・元恋人と一夜を過ごしてしまう理由は、傷を癒すためではなく、セックス後数日間、感じる幸福感を求めるため
・元恋人と一夜を過ごしてしまった人、過ごさなかった人とでは、傷が癒えるスピードに大差はない
参考元:Psychology Today