From:婚活心理カウンセラー 吉本みかん
女性が求める結婚の条件も変わってきています。一昔前は、高学歴、高収入、高身長の3高と言われていました。
現在はどうかというと、高学歴でも高収入とは限りません。結婚で高スペックを求めること自体、最近の事情に合っていないのではないでしょうか。今回は、最近の結婚の条件についてお話します。
・スペック重視が古くなってきた時代背景
・結婚で「外してはいけない条件」と「妥協してもよい」条件
スペック重視が古くなってきた時代背景
①3高から3平へ
3平は、平均的年収、平凡な外見、平穏な性格のこと。
バブルが弾けて、高望みする価値観から普通がいいよ、というところに落ち着きました。いくら良い条件であっても、浮き沈みがあるより波風のない平和な生活を送りたい、という安定が重視されるようになりました。
②さらに3低、4低
その後、時代が長い不景気に突入してさらに安定志向が進みます。そのとき生まれた言葉が、3低、つまり低姿勢、低依存、低リスク。低燃費が加わり、4低と呼ばれるようになりました。もはや男性に期待していない(笑)期待しないけど、私の生活の邪魔はするなよ、ということでしょうか。ネットの口コミを見ていると、結婚するメリットがあるのか?という意見もあります。
③新しい価値観の3優
20代30代が結婚相手に求める条件は、バブル時代のような3高はを望む女性は少なくなりました。その代わり、家事を手伝ってくれる、浮気などせず家族に優しい、節約できて家計に優しい、というクッキングパパみたいな男性が浮かび上がります。
JCBの「イマドキ女性の節約意識に関する調査2018」ではこれを3優とまとめています。見栄とか世間体よりも、安らぎのある家庭を望んでいる時代背景が浮かび上がります。4低とは、4つ目の価値観の低燃費が被っていますが、3優のほうが、家計に協力的な男性というイメージでしょうか。
普通の家庭を求める女性たち
婚活相談に来られる女性で、高望みをしている方はほとんどいません。男性に求める条件は、真面目に働いていて、年収も平均で、見た目も清潔感があれば良し。あとは、一緒に居てコミュニケーションが取れればいい、というところです。ですけど、それでも世間的には婚活は厳しい、というイメージがあります。なぜかというと、普通の平穏な家庭を一緒に築いていける男性を見つけるのが難しいのです。理想は3高時代とは違うかもしれませんが、違う意味で難しい理想を掲げていることになります。
3優を求める女性の本当の望み
では、女性が求める3優の背景にある本当の望みは何なのでしょうか?
条件よりも、気の合う相手と同じ目的を共有できるかどうかを重視しています。結婚生活は、もちろん相性は大事です。それがないと、好きになったり、この人と一緒にいたいとはならないでしょう。ですが、それだけでは何十年も一緒に過ごせません。なぜなら、最初の恋愛感情は2、3年もすれば落ち着いてきます。残念ながら、これはどんな理想の相手であってもそうなります。そのときに、恋愛感情から愛情へとシフトできるかどうかのカギは、同じ目的を共有できるかどうかにかかっています。
つまり、恋愛の関係から、役割の関係へのシフトです。子育て世代ですと、目的の共有は比較的簡単です。子育てやローンの返済そのものが夫婦の共通の目的になります。女性が結婚相手に求めているのは、自分を養って守ってくれる男性ではなく、パートナーとしての男性。もちろん、パートナーとしてのスペックは高いに越したことはありません。ですが、それは最初の条件を満たした上での参考値。そんな女性の心理が伺えます。
結婚で「外してはいけない条件」と「妥協してもよい条件」
理想の相手と結婚できたという人と、理想とは違ったという人がいます。ですが、理想が叶った叶わなかったということよりも、何をもって理想と言っているのが大事になってきます。なぜなら、すべての条件が当てはまる相手というのはいないからです。そうすると、自分が大事だと思っている条件が叶っていれば、理想どおりですし、それが外れていれば理想ではない、ということになります。
つまり、「外してはいけない条件」と「妥協してもよい条件」があるということです。実際に結婚した女性にヒアリングしてみると、面白い答えが返ってきます。
①結婚で外してはいけない条件
・居心地の良さ
・相手の性格
・家族への愛情
・金銭感覚
・ある程度の年収
生活できるくらいの年収はとても大事です。ところが、それ以上となると、そこまでは必要なく、どちらかというと金銭感覚の方が大事になってきます。それから、性格や居心地が良いかどうかが結婚の満足度につながります。
②妥協しても問題なかった条件
・顔や見た目
・学歴
・身長
・年齢
・住む場所
最近の流れからすると、見た目や学歴など世間体に関する条件よりも、個人の幸せを優先する傾向にあります。
意外なのが、婚活女性が気にしている住む場所が妥協しても良い項目に入っていることです。一番大事なことは、
理想の条件が満たされると100%満足ではない、ということ。理想の相手ではないけど幸せ、ということもありますし、条件は最高だけど、不幸ということもあります。ですので、あなたも結婚相手に理想を求めるのではなくて、幸せを求めるようにしてみてください。
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