パートナーのストレスを軽減させてあげる4つのステップと二者コーピング

自分のストレスとの向き合い方については、理解できている人も多くいるかと思いますが、これが大事な愛する人となるとどう対応してあげれば良いのか分からない、と悩んでしまうこともあるでしょう。

恋人が抱えているストレスに正しく対応してあげることにより、二人の関係はさらに深まるという研究結果があります。
具体的に何をしてあげたら良いのか分からないという人も、やり方とコツさえ覚えれば、恋人を救うことはできます。

今回、「二者コーピング」と具体的なコーピングの仕方についてお話させていただきます。

・二者コーピングとは？
・恋人同士で問題に向き合うことによって得られるメリットとは？
・恋人のストレスを軽減させてあげる4つのステップ

二者コーピングとは？

コーピングは、「問題に対処する、切り抜ける」という意味で、「二者コーピング」は、パートナーの問題を共に対処するという意味合いになります。

具体的な二者コーピングの例を見てみましょう。

A子は、職場で大きなストレスを抱えていました。
大きなプロジェクトの責任者に任命され、嬉しさよりも不安やストレスを多く感じてしまっています。そこで、A子は恋人に相談をしました。

ここで、恋人に相談することにより以下の3つのうち、いずれかの1つが起こります。

A) 恋人は何もできず、役立たず。
B) 恋人はストレスを抱えたA子との交際にストレスを感じてしまう
C) 恋人は、二者コーピングを使ってA子を救う

一番ベストなシナリオは、3つ目の「二者コーピングを使ってA子を救う」ですよね。

二者コーピングの具体的な方法は、相手の話を聞くこと、抱えている問題の整理、問題解決に向けたアイデア出し、問題解決に向けたプラン作り、ストレスを抱えている恋人の感情を外に放出させてあげる、です。

二者コーピングのキーとなるのが「コミュニケーション」です。

コミュニケーションを取らないと、実際に恋人がどんなストレスを抱えているのかわかりません。先ずは、オープンに話してもらうことが、解決への一歩です。

もし、恋人がオープンに話そうとしていない場合、あなたがうまく会話をリードして、恋人が抱えている悩み、気持ちを引き出してあげるようにしましょう。

二者コーピングを行えるカップルは、より強い、健康的な関係を築けます。
ストレスや悲しい気持ちでありながらも、二者コーピングをすることにより、親密さを感じてくるようになります。

最近の研究では、国、人種問わず、どのカップルも二者コーピングすることにより、親密度は増すという事が分かっています。

それでは、恋人が抱えているストレス、悩みにはどのように向き合ってあげるのがベストなのでしょうか？

以下の4つのステップを順に試してみてください。

職場で嫌な事があって、帰宅してからパートナーに当り散らしてしまうなんてことも・・・。

もしあなたのパートナーが、イライラしている様子を見せたら、ストレスの根源を探ってみてみましょう。あなたに当たっているからといって、一緒になってイライラしてしまっては何も解決されません。それどころか要らぬ喧嘩を招いてしまいます。

職場で何か嫌な事があったのか？
それとも仕事以外で何かストレスを抱えているのか？

イライラしているパートナーを引き離すのではなく、実際にパートナーが口にする言葉に耳を向け、彼らの行動、動作にも注意して見てみましょう。

中立的な視点で、解決策をいくつか出しましょう。

注意点は1つ。

あなたが解決策を考えても、パートナーはどれも選ばない可能性はあります。だからと言って、腹を立ててしまったり、強制的にあなたが考えた解決策を実行させようとしてはいけません。

解決策はいくつもあるということをパートナーに知ってもらい、その判断をパートナーに委ねることが重要です。

パートナーと一緒に問題に向き合い、手助けが必要な時はいつでも力になる、という姿勢を見せる事が何よりも大切です。

時によっては、慎重にその問題の違った解釈を見せてあげることも良いかもしれません。

人に話すことにより、抱えている問題を別の角度から見る事が出来るようになります。また、何が起こったか話すことにより、別の解釈が見えてくることだってあります。

特にカップル、夫婦揃ってストレスを抱えている時のコーピングはなかなか難しいです。

二者コーピングは、どちらか一方がストレスを抱えている時に効果的と言われています。
ストレスをコントロールすることは難しいということも理解できます。
とは言え、「今回は私があなたを助けてあげる。次回、私が困っている時はあなたが助けてね」といった、順番にお互いをコーピングすることをオススメします。

共倒れしてしまうことだけは、避けましょう。