日本のみならず、世界中で結婚しない女性が増えています。
国連の発表によると、未婚の40代後半の女性の人数は急激に増えており、同時に40代後半で初婚を迎える女性も増えているようです。
さらには、40代後半で離婚する女性も増加しているらしいです。
40代後半まで独身のままでいる女性が増加している中、既婚者は40代後半を迎えて離婚する人が多く、結果的に独身の人数が増える一方なのです。
・未婚の40代後半(45歳〜49歳)の女性
・これからも増え続ける独身勢
・世界で見る初婚の平均年齢
・離婚、もしくは別居している40代後半(45歳〜49歳)の女性
・国連の発表による離婚のポジティブな見解とネガティブな見解
未婚の40代後半(45歳〜49歳)の女性
世界の統計を見ると、4.3%の女性が40代後半になっても未婚のままです。
特に地域によって、そのパーセンテージは大きく変わります。
特に、オーストラリア、ニュージーランドで未婚の40代後半の女性は多いです。
反面、中央および南アジアでは、100人に1人の40代後半の女性のみが未婚です。
14.1% オーストラリア、ニュージーランド
13.4% ラテンアメリカ、カリビアン
10.8% ヨーロッパ、北アメリカ
6.1% サハラ以南のアフリカ
4.8% 北アフリア、西アジア
3.7% オセアニア
2.5% 東アジア、東南アジア
1.1% 中央および南アジア(←日本)
1990年から2010年の間で、40代後半の女性の未婚の数はぐんと上がりました。1990年以前の未婚の40代後半の女性の割合は、1.2%だったのにも関わらず、今では4.3%まで上がっています。
これからも増え続ける独身勢
生涯独身の人数は、これからも急激に増えていきます。
ピュー研究所の調査によると、アメリカの今の若者が50代になった時、25%の人が独身であると予想しています。つまり、4人に1人が、50代を独身で迎える予想です。
そうなった場合、その頃の社会、政治、経済は今とはまた大きく変わったものになっているでしょう。
世界で見る初婚の平均年齢
2010年の調査によると、男性の初婚の平均年齢は、26.6歳。女性は、23.3.歳のようです。
男性 31.5歳 女性30歳 オーストラリア、ニュージランド
男性29.6歳 女性27.2歳 ヨーロッパ、北アメリカ
男性29.1歳 女性25.4歳 北アフリカ、西アジア
男性28.2歳 女性25歳 オセアニア
男性27歳 女性22.1歳 サハラ以南のアフリカ
男性26.8歳 女性24.5歳 東アジア、東南アジア
男性26.4歳 女性23.6歳 ラテンアメリカ、カリビアン
男性25歳 女性20.8歳 中央および南アジア(←日本)
これらは、2010年の統計ですが、1990年の時に比べると、初婚の年齢は平均的に1.4歳上がっているようです。
国連は、「世界の女性の進歩 2019-2020」という報告書をあげており、報告書内では世界的に見た女性の変化に焦点を当てています。
世界的な結婚の遅れについて触れている部分があり、このように述べられています。
「女性の結婚の遅れによって、女性は十分な教育を受け、社会でも活躍する場面が増え、経済的にも自立した女性が増えた」
日本もそうですよね。
日本の女性が「結婚」という選択を選ばない理由として「キャリア」が挙げられます。日本の社会でも、女性は大きく活躍するようになり、地位も確立されています。
この現象は、男性にもメリットがあるのです。
若くして結婚した夫婦は、性別によって定められた役割を果たすことが大半です。
男性は仕事を頑張る、女性は子育て、家事を頑張るといった、昔ならではの役割分担が多く見られます。
ただ、遅くして結婚した場合、女性も男性同様のスキルを持っているため、そのような性別によっての役割分担がなくなるのです。つまり女性も家計を手助けしてくれることがあったり、逆に男性が主夫になるパターンだってあるのです。
離婚、もしくは別居している40代後半(45歳〜49歳)の女性
2010年の統計によると、40代後半の女性の5%、そして40代後半の男性の3%が離婚、もしくは別居しているという数字が出ています。
こちらも、地域によって、数字は大きく変わります。
オーストラリア、ニュージランドでは、5人に1人の40代後半の女性が離婚しています。
女性21.1% 男性16.3% オーストラリア、ニュージランド
女性13.1% 男性8.7% ヨーロッパ、北アメリカ
女性9.6% 男性5.2% ラテンアメリカ、カリビアン
女性6.9% 男性3.2% サハラ以南のアフリカ
女性5.8% 男性3.2% 東アジア、東南アジア
女性4.8% 男性3% オセアニア
女性4.5% 男性1.5% 北アフリア、西アジア
女性1.4% 男性0.6% 中央および南アジア(←日本)
こちらも同様、世界の離婚率は年々上がっています。
どの地域も、40代後半の男性の方が離婚率は低いですが、これは女性に比べ、男性の方が再婚率が高いからです。
国連の発表による離婚のポジティブな見解とネガティブな見解
国連は、女性の離婚増加についてポジティブな見解とネガティブな見解を示しています。
ポジティブな見解
① 女性の自殺率の低下
② 家庭内暴力の発生率の低下
③ 配偶者に殺される女性が減少
ネガティブな見解
離婚することにより、経済面で男性よりも女性は不利な結果を伴います。
離婚によって女性が失ってしまう可能性のあるものはこちら。
① 結婚資産
② 財源
③ 親権
まとめ
このように、日本のみならず結婚をしない40代後半の女性は海外でも増え続けています。
女性が社会進出し、自立した女性が増えているという現象が世界中で起きているのでしょう。
また、「結婚」という概念が変わってきているのかもしれません。
「結婚」といっても、「事実婚」を選ぶカップルも多くいます。
また世界中で、籍を入れずにパートナーと同棲している女性も増え続けているという統計も出ています。
必ず結婚しなくてはいけないなんていうルールはありません。
結婚をしなくても、幸せな人生を歩めるという考えが広まっているのは事実で、これから10年先、20年先も未婚の女性は増え続けていくのは間違いありません。
参考元:Psychology Today