自分の弱さを見せられない

From:吉本まさこ

仲良くなっても、なんだかまだ壁を感じることってありませんか?

だいぶ話せるようにはなったんだけど、

なんとなく、お互いに気を使うというか、

そこまで深く仲良くなった気がしないというか。。

そんな経験をされている方は、実は結構いらっしゃいます。

初めは人と話すのが苦手だったり、

コミュニケーションを取るのが上手く出来なかった人も、

意識して練習をしたり、人と関わっていくと

かなり上達していきます。

ただ、そこからが結構難しかったりするんです。

ある程度は雑談もするし、楽しい会話が出来るようになっても

お互いの距離が縮まらないんですね。

それって見ていると、

会社の同僚だったり、取引先の人との関係みたいなんです。

つまり、当たり障りのない会話しかしていないんですね。

だから、そういった会話をたくさんしていても、

いつまで経っても、その関係性から抜け出せないんです。

そこから抜け出すには、もう少し自分らしさを出していかなければいけないんですけど、

自分らしさの中には、自分の弱い部分もあるんですよね。

でも、そこって、なかなか人に見せることは抵抗があります。

人には自分のいい部分を見せたいし、

そういう自分でありたい、という気持ちもよく分かります。

ただ、それって人間味が感じられないんですよね。

自分の弱さを見せたくない人って、一見強い人に見えるかもしれません。

でも、本当に強い人は、自分の弱さを見せられる人なんだと思います。

それは、自分で自分の弱さを受け入れているからなんですね。

ただフラットに、自分には良いところもあるし、弱いところもあるけど、

そこも含めて自分自身、という認識です。

私自身、そういう時期があって、

けっこう強がっていたことがあったんです。

弱さを見せると、今いる人たちに幻滅されてしまうんじゃないか、とか

離れてしまうんじゃないかっていう不安ですね。

それは、自分が自分をこのままでいいんだって

思えていなかったんだと思います。

そういう時は、強がれば強がるほど、

ありのままの自分から離れてしまう気がしていました。

一旦強がると、今度は弱さを見せることが

難しくなっちゃんですよね。

だから、最近は初めから自分をしっかり見せようとか、

いい部分だけ見せよう、というのはやめました。

そうすると、すごく気持ちが楽になるんですよね。

それに、意外としっかりしていない部分を見て

そういう面もあっていいね、って言ってくれる人もいます。

意外とそういう方が、人に好かれたりするんですよね。

もちろん、いきなりありのままを出さなくてもいいと思います。

少しずつ、あなたらしさを出してみると、

もっと相手との距離が近づきますよ。