可愛い人

From:吉本まさこ

4月から、次男のミナト(6歳)は小学生になります。

今日は小学校へ入学説明会に行ってきました。

座席表を確認して、席について待っていると

「あのー、すみませんが席はもう1つ隣になります。」

と、先生が申し訳なさそうに教えてくれました。

どうやら、受付で確認したのに

間違えて違う席に座ってしまったようです。

慌てて席を移ると、先生がまだじーっと私の顔を見ています。

「もしかして、ヒヨリさんのお母さんですか?」

と聞かれたので、

「そうです!いつもお世話になっております。」

と言いながら、何かやっちゃったかなぁ。。なんて考えていると

「やっぱり!すごく似ていますよね。よく、そっくりって言われませんか?」

確かに、参観会に行くと、ヒヨリ(小2)のクラスの子に

「ヒヨリちゃんにそっくり~!」

と、知らない子どもたちからも声をかけられます(笑)

その時のヒヨリは、とても嬉しそうな顔をしていたので、

とてもほっとしたのを覚えています。

私は自分では分からないんですけど、

かなり父親似みたいです。

どれくらいかというと、

以前に地元の眼科で働いていたのですが、

全然知らない方から、

「あんた、たっちゃ(父の愛称)の娘だら?たっちゃ元気にしてるか?」

なんて、何度も声をかけられたんですね。

今はそんなことは無いんですけど、

当時はめちゃくちゃ嫌でした。

なぜかというと、私は自分の見た目が好きじゃなかったんです。

小さい時、よく父親に

「俺に似て、不細工になっちゃったな~。

お母さんに似れば良かったんだけど。」

とか、悪気は無いんだと思いますが、

容姿のことをよく言ってきたので、

私は自分に自信が全く持てなかったんです。

しかも、妹は母に似て可愛いんですよ。

周りからも「妹は可愛いのにね。」なんて比べられてきたので、

子どもながらに傷ついてきたんですよね。

だから、ヒヨリが私に似てしまったので、

内心どうしよう。。と心配でした。

でも、そんな心配はいらなかったようです。

ヒヨリは自分のことが可愛いと思っているんですね。

そして、周りの人たちも

「ヒヨリちゃん可愛い~!」って可愛がってくれるんです。

去年のことなんですけど、

ヒヨリが1年生の時に、6年生のお子さんを持つママ友から声をかけられました。

「ヒヨリちゃん、6年生に可愛いって大人気みたいだよ!

他のお母さんからも、ヒヨリちゃんってどの子って聞かれたよ~。」

なんて言われたんです。

ヒヨリは私が言うのもなんですが、

特別可愛い、という訳ではありません。

私は親だから可愛いって思いますけど、

冷静に見ると、たぶん普通の容姿なんですよね。

それでも、可愛いって言ってもらえるのは、

ヒヨリが自分の事を可愛いと思っているからだと思います。

それは、たぶん私たちが毎日、

「可愛いね。」「大好きだよ。」と

抱きしめながら伝えているからなのかな、と思っています。

自分のことを可愛いって思っているから、

可愛い振る舞いをして、

そして、可愛がられるんですね。

自分が自分のことをどう思っているのかが大事、ということを

娘を見て感じました。