人は自分のことが分からない

From:吉本まさこ

昨日のメルマガの中で、自分が本当に望んでいることは何か、というお話をさせていただきました。

自分が望んでいることって、自分のことなのに分からないってことは

結構あります。

婚活されている方とお話ししている中で、

自分がどうしたいのかが分からない、というご相談をいただくことがあります。

そういう方のお話しを聞いていると、

子どもの頃から、親が勧めるまま色々決めてきたとか、

自分ではなくて、世間の価値観で決めてきた、という方が多いです。

ただ、それを今まで自覚していたのではなくて、

「あなたは本当はどうしたいの?」という問いかけをした時に、

自分は本当はどうしたいのかが分からない、ということに

初めて気づいたりします。

自分の価値観で決めてきた、と思っていたのに、

それは自分の価値観ではなくて、与えられたものだったり、

世間一般の価値観だったりというのは、よくあります。

私もそうでした。

今思うと、習い事も、進学先も

親が、私がそうした方がいいんじゃないかと思って

色々先回りして選んでくれていたり、

私自身も、これを選んだら親がいいと思ってくれるかな、と

思っていたのだと思います。

恋愛でも、こういう人と結婚したら

周りからいいねと言ってもらえそうだな、という価値観で

選んできました。

そうやって30年近く生きてきて、

改めて「自分は本当はどうしたいんだろう」と考えた時に、

何も出てこない自分にビックリというか、ショックでしたね。

今まで、親とか世間の価値観に合っているかどうかで

物事を選択してきたので、

自分がどうしたいのか、というのは基準が見つからないんです。

元々、私は人とぶつかり合うのを避けていました。

とにかく平穏に過ごしていたい。

表面的に上手くやっていたい。

そう考えていました。

結婚する時に、自分の思いや考えを全部出して

話し合いをしようってなったんですが、

何しろ自分の事がさっぱり分かっていない私には、

すごく難しいことでした。

「雅子は本当はどう思っているの?どうしたいの?」と聞かれても、

答えられなかったんです。

言いたくないとかではなくて、何も出てこなかったんですね。

そこでやってみたのは、とにかく何かやってみる、ということでした。

何かやってみて、そこで周りからどう思われるとかではなくて、

自分はどう感じるのか、という視点で挑戦してみました。

すると、今までは自分ではなくて、周りが基準となっていたのが、

自分はこうすると心地よいんだな、とか、

反対にこれは合わないな、というのが感じられるようになってきました。

少しずつですが、自分の意見を伝えることが出来るようにもなってきました。

みかん倶楽部の活動の中でも、これを体感してもらえるようにしています。

自分が何をしたいのかが分からない、という場合は、

まずは企画会議で少しでもいいから発言してもらったり、

イベントでちょっとしたことでもいいので、何か挑戦してもらうとかですね。

そうすると、だんだんこれは楽しい、これはちょっと違うというのが分かってきます。

人って、自分のことは他人を通して理解を深めていくのかもしれませんね。