結婚観と育った環境

2017/1/9/ 11:00

From:吉本和広

去年、僕の化学会社時代の元同僚の家に遊びに行った時のこと。

その元同僚が1歳の娘さんをあやしていたんですけど、全然泣きやまない。

そのとき子どもに持たせていたオモチャが、

β-D-グルコースの分子模型。

何のこっちゃ、って感じですよね。

糖の分子構造を模型にしたものです。

その友だちは化学者なので、というか化学マニアで、家に化学関連のものを置いているんです。

一見、なんかこうレゴやら、ボールっぽいオモチャに見えるんですけど、分子模型です。

子どもなりにオモチャじゃないのが分かるのか、お気に召さない様子でした。

そのとき、友だちが発した言葉がまた面白かった。

「β(ベータ)じゃなくてα(アルファ)ならいいのか?」

「でも内にアルファないしな、ベータで我慢して」

β-D-グルコースじゃなくて、α-D-グルコースならいいのか?という問いかけを一生懸命1歳の娘にしていました。

もちろん冗談だとは思いますが、一体この子はどんな風に育つんだろうと、数年後が楽しみになりました(笑)

子どもにとっては、育った家庭がいくら世間と違ったとしても、それが標準だと思ってしまいます。

僕も、和歌山県の漁師町で育って、周には漁師か農家か、大工などの職人と公務員ばかり。

当時バブル真っただ中でしたが、僕にとってはサラリーマンの家庭というものが、

まったく実感がありませんでした。

テレビのドラマの中だけの世界でした。

結婚観にしても、人それぞれあると思いますが、これも自分が育った家庭の影響を受けています。

自分の家庭がいわゆる標準だとつい思ってしまうんですよね。

ですけど、家庭というのはその数だけ世の中にあるわけで、自分が育った環境というのは標準ではありません。

もしあなたが結婚に対してあまり良いイメージを持っていないとしたら、

もしかしたら、育った環境を基準に考えているのかもしれません。

ですけど、それは数ある家庭の中の1つのケースです。

自分の家庭があんまり良いイメージではないとしても、自分の結婚が同じかというとそうではありませんので、

それとこれとは別、と思っているほうが現実的でしょう。

というか、同じような家庭になるというほうが、確率的には低いのではないでしょうか。

逆に、自分が育った家庭が良いイメージなのだとしたら、それはそれで取り入れればいいと思います(笑)

あなた自身がどういう家庭を持ちたいのかというイメージのほうが大事ということですね。